世の中には、いろいろな人がいる

健康な人間にとっての十センチと、手足が麻痺しつつある人間の十センチは、同じ距離ではない。わずかな段差は絶壁となって立ち塞がり、ほんの少し遠くに置かれたものが存在しないに等しくなる。

引用『最後の医者は桜を見上げて君を思う』二宮敦人

健康な人もいれば、不健康な人もいる。
生まれつき体が不自由な人もいれば、後天的に不自由になった人もいる。

世界は、たくさんのいろいろな人たちで出来上がっています。
自分が中心にいて世界が回っていると思い込んでいる人が多くなってきていると思います。

私とあなたは違う

私は、生まれたときから体は丈夫で、入院したことも骨を折ったりしたこともありません。
一番苦しかったのは、インフルエンザで40度まで熱が出たときくらいです。

そんな私にとっては当たり前にできるようなことでも、他人にはできないことが多々あります。
もちろん、その逆もしかり。
他人にとっての当り前が、私にはできないこともあります。

私とあなたは違うということ。

健康かどうかだけではなく、私と同じように健康な人でも、体が硬い人もいれば柔らかい人もいるでしょうし、力持ちもいれば非力な人もいますよね。
同じ作業をやるにしても、考え方が違えば、やり方、やる順序も全く違う。

世界には、自分とは違ういろいろな人がいるということを知ろう。

知ることで世界はやさしくなれる

世界には、いろいろな人がいることを知る。
それだけで、平和でお互いに支えあえる世界を作れると思っている。

そのために必要なもの。それは知識です。
勉強しろ、ってことですね。
世の中には、こういう人がいるんですよ、ってことを知ること。

健康な人の十センチと、体が麻痺しつつある人の十センチは違う。
健康な私が、十センチ先にあるペンを持ってブログ記事を書くことは簡単にできる。
でも、体が麻痺しつつある人は、簡単にはいかないでしょう。

少し考えれば、察しがつきそうなものですが、気づけない人は多い。
体の自由が利かない人っていうのは、私たちが思っているよりも多い。

知識と経験

世の中、自分を中心に回っているんじゃないんだよ、ってことに気づけると、世界はより良くなっていくものだと思う。

他人にやさしくなれる人が増えると、世界はどんどんやさしくなっていく。
やさしい人になるためには、知識を増やして、たくさん経験すること。

知識を増やすには、勉強しまくる。
日本の社会人は全く勉強しない、と、言われているが、そんなものは関係ない。「勉強しろ!」と、言いたい。

経験を増やすには、好奇心旺盛になればいい。
なんにでも興味を持って、迷うことなく飛び込んでいける人間になること。

さいごに

勉強しない、好奇心を持たない人が増えた結果、世界が優しさを失いつつあるのではないでしょうか。
日本だけではなくて、世界中で負の流れが出来上がっている気がします。

成功者と呼ばれている人たちが、「勉強して知識を増やしなさい。」、「好きなことを好きなようにやりなさい。」と、いうのはきっと、世界が悪い方向へ流れているのを感じているからではないでしょうか。

自分のことだけを考えていると、世界が狭くなってしまいます。
相手の気持ちに寄り添い、「お互い様」と思えるような世界が、「平和」なのだと思います。