妥協したら終わり

メッカのことを思うことが、わしを生きながらえさせてくれるからさ、そのおかげでわしは、まったく同じ毎日をくり返していられるのだよ。たなに並ぶもの言わぬクリスタル、そして毎日あの同じひどいカフェでの昼食と夕食。もしわしの夢が実現してしまったら、これから生きてゆく理由が、なくなってしまうのではないかとこわいんだよ。

誰もが夢を叶えたいと思っているはず。

だけど、夢を実現したい気持ちとは裏腹に、今の生活を続けたいと思ってもいるはず。

夢が叶ったら、生活が変わってしまうかもしれない。

こんなことを考えてしまっているから、人は動けない。

動かないくせに夢を語ったり、今の生活に愚痴を言ったりする。

夢を語っていいのは、夢を見ることだけで幸せを感じて、毎日その夢のおかげで同じ暮らしでも満足できているものだけだ。

でも、そんな人はいない。
みんな夢を叶えたがっていますよね。

夢を叶えるには動かなくてはいけない。

愚痴を言うのではなくて、夢のためにできることを口にした方がいい。

口にすると、夢は近づくから。
口にすると、体が動くようになるから。

夢を叶えるときに立ちはだかる最強の壁は「妥協」。

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決心しないと結果も出ない

決心するということは、単に始まりにすぎないということだった。決心するということは、まるで、急流に飛び込んで、その時には夢にも思わなかった場所に連れてゆかれるようなものなのだ。

決心することは勇気がいること。

決心したら、そこで自分を褒めてあげたくなるけど、決心した後からが本番なんです。

勇気を出して決めたことの結果が出るのは、決心した時ではなく、決心した後になって出てくる。

決心することは始まりにすぎない。
だけど、始めることすらできない人も多くいる。

決心できずにぐずぐずしている人には、いつまで経っても結果が出るはずもない。

知らないから恐れる

私たちは持っているもの、それが命であれ、所有物であれ、土地であれ、それを失うことを恐れています。しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、同じ者の手によって書かれていると知った時、そんな恐れは消えてしまうのです

人は恐れる生き物です。

  • 死ぬことを恐れる。
  • 持っているモノを失うことを恐れる。
  • 仕事がなくなるのを恐れる。
  • 他人に嫌われるのを恐れる。

ありとあらゆることに恐れています。

なぜ恐れるのか。
それは、知らないからです。

知らないことが、人にとっては恐怖なんです。

懐中電灯を持っていれば進めるけど、暗闇の中では恐怖で進めないのと同じ。

知るということは、懐中電灯を手に入れること。

持っているものを失っても、また代替えのものを手にすることができることを知らないから、失う恐怖から逃れられない。

何も持たずに生まれてきて、何も持たずに死んでいくのが生き物の原則。

焦りは禁物

「そんなにあせることはないよ」と彼は自分にくり返していった。「らくだ使いのおじさんが言っていた通りだ。『食べるときには食べる。そして動く時が来たら動くのだ』」

焦っても良いことないですよ。
失敗が増えるだけ。

失敗が増えると余計に焦って、さらに失敗が増えていくだけです。

今に集中して、マイペースを守ることが最速だったりします。

食事中は、食べることに集中する。
仕事中は、仕事に集中する。

「なぜならば、心を黙らせることはできないからだ。たとえおまえが心の言うことを聞かなかった振りをしても、それはおまえの中にいつもいて、おまえが人生や世界をどう考えているか、くり返し言い続けるものだ」

心が感じたことが、常に正しい。

あなたが、ものすごく考えて出した答えであっても、心が否定することはあると思います。

そういう時、正しいのは、頭ではなく、心です。

心の言うことを聞かない振りはできても、声は必ず聞こえてきます。

「なぜあの時こうしなかったんだ」と後悔する人は多い。
後悔する人は、どちらの人生を選択していても後悔するものです。

そういう時はたいてい、心の声を無視して、頭で考えだした答えだったりします。

後悔しない人は、自分の心に正直です。
たとえ失敗したとしても、後悔しません。

心は、失敗も含めて正解を導いてくれることを知っているから。

さいごに

生きていくだけでもツラい現代社会。

学校や会社といった組織の中で、自分の居場所が無い人は多いと思います。

勇気を出してみませんか?
組織の中が、この世界の全てだと思っていませんか?

世界は広いんだ、ということを知るチャンスです。

頭で理解できていなくても、きっと心は組織から抜け出したがっているはず。

心の赴くままに旅をしよう、と思う今日この頃。