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【読書記録】硝子の塔の殺人(知念実希人)。名探偵がいない世界は存在しない
硝子の塔の殺人(知念実希人)を読んで。
世の中には、殺人を犯す者がいれば、犯行を暴く者もいる。
殺人を犯す者がいなければ、犯行を暴く者はもちろんいない。
犯行を暴く者がいれば、殺人を犯す者もいる。
犯行を暴く者がいなければ、殺人を犯す者はい・・・るよね。
世のため、人のため
人生を懸けて、取り組めるものがあることって素晴らしいことだと思う。
ボクには、命を懸けてまでやりたいことってないから。
実在する探偵と、アニメに出てくるような探偵にはギャップがありまくりませんか。
実在する探偵のイメージは、負のオーラをまとっているような人。
アニメに出てくる探偵は、キラキラオーラをまとっているイメージですね。
どちらにしろ、人生のすべてをかけて、世のため人のためになれる存在は素敵なことです。
欲を制御して、足るを知る
欲望には気を付けないといけないですね。
欲は満たせば満たすほど、どんどん物足りなくなっていく。
一度手に入れたモノも、次はもっと高みのモノが欲しくなる。
欲には限界がないから。
永遠に満たされることがないから。
「もっともっと」と、永遠に上を目指さなければいけなくなる。
「欲に溺れる」とはまさにこのこと。
幸せを求めると、幸せが逃げていくということ。
「もっともっと」を求めてしまう構造が出来上がってしまうと、永遠に幸せになれない。
欲を制御して、足るを知るということですね。
今ある幸せをかみしめること。
表があれば裏がある
光だけでは世の中は何も見えない。
闇があるから光を光だと認識できる。
裏があるから表がある。
表があれば必ず裏が存在する。
人は表や光の部分だけを見てしまうけど、裏や闇があるから存在するということを理解しておかないといけない。
事件が起きなければ、名探偵は存在しない。
名探偵がいる世界は安心できるかもしれないけど、同時に事件が起きているということでもある。
本当に安心できる世界は、名探偵を必要としない世界なんだよ。
さいごに
世のため人のために、命を懸けられる人には尊敬するしかない。
ただ、そういう人にも、人には見せない裏の顔があるのかもしれない。
名探偵を必要としない世界はない、と思う今日この頃。