世のため、人のため

「私にとって『名探偵』は、決して趣味などではありません。人生のすべてをかけ、すべてを捨て去ったとしても、ひたすらに求め続けているものです」

人生を懸けて、取り組めるものがあることって素晴らしいことだと思う。
ボクには、命を懸けてまでやりたいことってないから。

実在する探偵と、アニメに出てくるような探偵にはギャップがありまくりませんか。

実在する探偵のイメージは、負のオーラをまとっているような人。
アニメに出てくる探偵は、キラキラオーラをまとっているイメージですね。

どちらにしろ、人生のすべてをかけて、世のため人のためになれる存在は素敵なことです。

欲を制御して、足るを知る

「一条君、人間の欲望っていうやつは限りがないんだよ。栄誉を手に入れれば手に入れるほど、乾いていくんだ。さらなる賞賛が欲しいってね。そうなるともはや、底なし沼に沈んだようなものさ。目的のためには手段を選ばなくなる。どんな倫理に反した手段もね」

欲望には気を付けないといけないですね。

欲は満たせば満たすほど、どんどん物足りなくなっていく。
一度手に入れたモノも、次はもっと高みのモノが欲しくなる。

欲には限界がないから。
永遠に満たされることがないから。

「もっともっと」と、永遠に上を目指さなければいけなくなる。
「欲に溺れる」とはまさにこのこと。

幸せを求めると、幸せが逃げていくということ。
「もっともっと」を求めてしまう構造が出来上がってしまうと、永遠に幸せになれない。

欲を制御して、足るを知るということですね。
今ある幸せをかみしめること。

表があれば裏がある

「名探偵は難事件が起きるのを待つしかできない受け身の存在、弱々しい存在なんだと。つまり、名探偵が存在するためには、その人物が解くに値する『難事件』が必要だということです」

光だけでは世の中は何も見えない。
闇があるから光を光だと認識できる。

裏があるから表がある。
表があれば必ず裏が存在する。

人は表や光の部分だけを見てしまうけど、裏や闇があるから存在するということを理解しておかないといけない。

事件が起きなければ、名探偵は存在しない。
名探偵がいる世界は安心できるかもしれないけど、同時に事件が起きているということでもある。

本当に安心できる世界は、名探偵を必要としない世界なんだよ。

さいごに

世のため人のために、命を懸けられる人には尊敬するしかない。
ただ、そういう人にも、人には見せない裏の顔があるのかもしれない。

名探偵を必要としない世界はない、と思う今日この頃。