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【読書記録】植物図鑑(有川浩)。一人で生きるよりも、誰かと一緒に生きる方が楽しい
植物図鑑(有川浩)を読んで。
恋愛をすると人って変わる。これに男女の差はないような気がします。
すべてのものに役割がある
もともとは昭和天皇の言葉だそうですね。
昭和天皇のお人柄が分かる一文です。
生きている意味がある
雑草だからと刈り取ってしまってはいけないんです。
雑草にも役割があるはず。
草にも花にも、役割があって、その役割を人間が勝手に否定してしまってはダメですよね。
地球上で生きているすべての生命体には、生きている理由があると思います。
直接的に人間に関係があるわけではなくても、自然の中をまわりまわって、何かしら我々に恩恵をもたらしてくれているんだと思います。
雑草も人間と同じ生命
人間には、一人ひとり個性があり、一人ひとりがそれぞれの場所でそれぞれの命を育んででいますよね。
それは、人間に限った話でないです。
草も花も、それぞれの場所でそれぞれの生命を育んでいますよね。
人間の都合で、すべてを「雑草」と、ひとくくりにまとめてしまうのはいけない。
植物であっても、そこには生命が宿っているのだから。
植物が光合成をおこなうから人間を含めた動物たちが必要な酸素を供給できているのだし、われわれ動物がいるから植物たちが必要な二酸化炭素を供給できているんですよね。
お互いに必要な存在であるのに、人間側の都合のいいような扱い方をするのは間違ってると思いませんか。
同じ生命であり、地球上で共存しないと生きていけない存在なんだから。
恋愛に対する男女の違い
新しい恋をすると、女は元カレを忘れるけど、男は元カノを忘れないってことか。
女のことは分からんけど、男はそういうやつ多い。
まぁ、よく聞くお話ですよね。
女性は、次の恋が見つかれば、前の恋なんて思い出から記憶に残っているだけになる。
男性は、前の彼女をいつまでも引きずって、結婚しても学生時代の彼女や、付き合ってすらいない片思いだった女性のことまで思い出に残す。
男にだって心はある
男性脳、女性脳っていう言葉があるくらいだから、男女で考え方が違うだけなんだろうな、と思うけど。
脳だけでなくて、心も男女で違うんじゃないでしょうか。
「女心」とはよく聞くけど、「男心」とはあんまり聞いたことはない。
女々しく聞こえるだからだろうか。
「女心に気づけよ」みたいのことをよく聞くけど、男にだって気づいてほしい心があるんだよ。って言いたい。
脳と心
脳で考えていると仮定すると、男性はいつまでも考えすぎてしまう生き物で、女性はすぐに変わりができたら忘れてしまう生き物だということかな。
心で感じていると仮定すると、男性は傷つきやすくて回復も遅い生き物で、女性は傷つきはするのだろうけど、回復は早く、回復後は傷のことすら忘れる生き物だということか。
男性は単純な生き物で、女性は複雑な生き物ともいわれる。
過去の恋愛も、単純な男性には、上書きするなんて高度な技術をできないのかも。
一人孤独に過ごすより、誰かといる安心感
一人暮らしを経験したことがある人にはわかるかもしれない。
たまに孤独を感じることがあるから。
家に誰かがいるという安心感はありますよね。
一人暮らしでは感じることができない安心感が、二人で暮らしていると味わえるからなんだと思う。
誰かがいる安心感
ひとりで暮らしていると、常に強がらないと生きていけないから。
責任も自分ひとりにのしかかってくるし、頼れる人も、話し相手になってくれる人も、家に帰ってきて「おかえり」と言ってくれる人もいない。
ひとりでいると、全てを一人でやっていかないといけない。
でも、二人で暮らしていると安心感だけでなく、互いに支えあって生きていける。
二人でいる煩わしさはあるだろうけど、一人でいる孤独と比較するものではないし、比較するものでもないですよね。
「一人」と「独り」は違う
「一人」でいることと、「独り」でいることは違うこと。
一人暮らしだからといって、誰もが孤独を感じているとは限らない。
たいていの人は、本当の孤独にはならないと思う。
社会人なら会社に行けば、上司、同僚、部下がいるだろうし、学生なら、クラスメイトがいたりするわけで、人との繫がりが全くないという人っていないんじゃないかな。
気持ちの緩みから流れる涙
ただ、家族と離れて一人暮らしをし始めると、責任がのしかかってきますよね。
家族と一緒に暮らしていた時と違って、「強がり」が必要になる。
強くならないといけないという気持ちが、一人暮らしを始めると芽生える。
だけど、誰かと一緒に暮らし始めると、「強がらないと。」っていう気持ちが緩んで、自然と涙があふれてくるもんだと思う。
今の時代、誰もが経験するようなことですよね。
学生を終えたら、一人暮らしをするのが当たり前になってきているから。
家族と離れて暮らし始めても、気楽に生きればいいんだよ。
「一人暮らし」と「独り暮らし」は違うんだから。
インプットよりもアウトプットが重要
「インプット」は夢を見せてくれるけど、夢を叶えてくれるのは「アウトプット」。
インプットとアウトプット
知識を頭に詰め込む作業をインプット、詰め込んだ知識を活用することがアウトプット。
受験勉強で例えるなら、参考書を読むのがインプットで、問題集を解くのがアウトプット。
インプットとアウトプットの一番いいとされている比率は、インプット3に対してアウトプット7だそうです。
実践してみるとわかりますが、アウトプット7って結構難しいです。
そういう時は、インプット量が少なすぎるんだと思います。
インプットの量が少ないとアウトプットそのものができないですから。
インプットだけでは効果なし
インプットばかりしている人って、アウトプットをしていなくても、勉強している気にはなるんですよね。
読書後に、「なんか俺やれそう。」っていう気にはなるんですけど、それをアウトプット、つまり本に書かれていることを実行しないからなんですね。
本を読んだだけでは、夢はかなわないってことです。
しっかりとアウトプットすることが大事なんですけど、理解している人が少ないですよね。
だから、がっかりする人が多いんです。
結果を出すにはアウトプットが不可欠
勉強熱心だけど、結果が伴わない人というのは、インプットだけして、アウトプットをしていなかったりするんですよね。
でも、アウトプットはインプットの倍以上大切なんです。
インプット3に対してアウトプット7ですから。
インプット目的で本を読みまくっても、アウトプットをしていなかったら、読書の効果っていうのは0です。
なにも学んでいないということと同じです。
本の知識を頭に入れることは大切ですが、本当に大切なのは、そのあと。
頭に入れた知識を実践に活かすということ。
「インプットしたものはアウトプットしましょう」ということです。
本は、読んだだけで「できる」気にさせてくれるけど、やらないことには結局できていないと同じなんですね。
明日があるさ
気楽に今日を生きる
明日、なにが起きるかなんて誰にも分らないですよね。
明日のことが予知できるのなら、どれだけ人生を楽に生きていけるだろうか。
嫌なことが起きるとわかっていれば、対処することも、避けることも事前に準備できる。
明日の株価が分かれば、瞬時に億万長者にだってなれる。
でも、そんなことできる人なんていないですよね。
起こることは起こるし、起こらないことは起こらない。
明日、なにが起きるのか不安になって過ごす必要なんて全くないです。
「まっいいか。」と言って、今日を生きればいいんです。
自由に生きる覚悟を持つ
自分で「こう生きる」と、決めたのだったらそれでいいんです。
社会の波に流されて生きるのも、自分の思う方向とは逆だったら、流れに逆らって生きるのもいいんです。
周りの人間の思うようには生きる必要はないんです。
「あの人に気に入られておこう。」なんて気持ちは、いっそ捨ててしまって大丈夫です。
自由に生きるということは、自分のことは自分で責任を持つということ。
「こう生きる。」と、決めたあなたは、自由に生きていいんです。
自分で責任をとる覚悟を持ったのだから。
さいごに
自分で決めて、自分の思うように自由に生きるからこそ、人生は楽しいんだと思います。
明日のことなんて誰にも分らないんだから、周りに流されるより、自分で決めて生きたほうがいい。
それでいいんです。
一人で生きるよりも、誰かと一緒に生きる方が楽しい。
一人の時間が好きっていう人でも、必ずどこかで誰かとつながりがあるはず。
その人のことを大切にしたいと思わせてくれる物語。