SNSが私たちをうつにする可能性があるのだ。うつの人がSNSをよく使う、というわけではなくて。

引用『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン

SNSは私たちの生活を一変させた。

SNSの登場によって、今まで出会うことがなかった人たちが出会えるようになった。
良いことのように聞こえるが、良いことばかりではない。

実際は、ストレスが格段に増えてしまっただけではないか、と思える。

SNSとリアル世界

SNSが登場する前からブログなどを通して、自分の考えや知識をネット上に投稿して情報発信はできていた。

ただ、SNSが今までの情報発信媒体とは違うのは、相手との自然なつながりがとても簡単にできるということ。
リアルな世界とは別に、SNSの中だけの世界というのができた。

しかも、リアル世界とSNSをつなげることもできるし、完全に切り離した全く別の世界にもできる。
自由な交友関係をほぼ無限大に広げることができてしまう。
それくらいに、SNSでの交流は自然で簡単にできる。

リアルな知り合いだけではなく、相手が見えないネット上だけの関係を持つ人が爆発的に増えたように思う。

交友関係が増えることは、良いことなのだが、とてつもない勢いで増えたことによって、私たちのキャパを超えてしまった。

それが、かえってストレスを生んでしまっているのではないでしょうか。
ましてや、つながっている人たちは知らない人が大半だ。

人によっては、SNSでのつながりは全て知らない人、っていう人もいると思う。
リアル世界では友達いないけど、SNSではかなりの人数とつながっているという人もいるくらいだ。

デジタルデトックスをしてみる

デンマークで行われた、一週間SNSを使用しないという実験では、ストレスが減り、人生に満足を感じた、という結果が出ている。

私もTwitterは今でもしているが、Facebookとインスタグラムは、もうしていない。
SNSはやっぱり気をつかう。

リアル世界でつながりがある人だけではなく、顔も知らない相手に対しても気をつかう羽目になる。

今思えば、少しうつになりかけていたのかもしれない。

さいごに

交友関係が増えることは、必ずしもいいことばかりとは言えない。

大切なのは、相手のことを知りたいと思う気持ちがあるかないか。
ネット上だけの顔も知らない人にまで、気をつかう気力も体力も私たちにはないことを理解するべき。

その結果、うつになる人が増えたんじゃないだろうか。